イオンばんざい的生活

「マイルドヤンキー」などと、他人を自分達の利益のために、上から目線でカテゴライズしてキャッチーなネーミングをあてがって、訳知り顔でいる人達に背筋がうすら寒くなる昨今です。

 

さてその「マイルドヤンキー」ですが、当初は昔で言うヤンキーの流れの人達のことで、自分とは関係ないように思っていました。〝地元を大事にする〟〝絆、仲間という言葉が好き〟など、全然かすらない部分もありますが、その生活形態を見るとほぼ一緒なことに気が付きました。

 

で、行動面から見ると〝半径5キロ以内で生活している〟〝イオンが好き〟〝車はミニバン〟などは、あまりお金もない中でそこそこ楽しむための生活術でもあるわけで、ヤンキーであろうとなかろうと、EXILEが好きであろうとなかろうと、お金に余裕がない人達はみんなそういう生活になるわけです。

 

先日イオンに行ったら、すごいですよ色々あって。もう十分すぎるほとモノが溢れてて、過剰なサービスが行われてる。『下流社会』って言葉も流行りましたが、最先端を追いかけない者としては、もう十分お腹いっぱいなわけですイオンで。あと専門的な物やピンポイントで欲しい物はネットで注文するのが一番早くて安いわけだし。

 

この間、バッグの持ち手が痛んできたので取り替えようと何軒も探し回ってもなかったのに、ネットで検索したらものの数分で見つかりました。私が考えるようなことは既に他の誰かが考えていて綺麗サッパリ解決していることがほとんどです。

 

なので、私はヤンキーではないもののマーケティング的には(お金を落とす場所が)マイルドヤンキーと一緒なのだと思います。最近はブックオフがマイブームで、自分も含めてあまり裕福ではなさそうな節約家の方々で賑わっています。興味もないのに連れてこられた子どもが泣き叫ぶ中、洋服を物色する御仁も少なくありません。

 

1年前の型落ちの新品の洋服だったり、使用頻度の低いメーカー品だったり、ブックオフにしては高めの皮バッグだったり、有田焼の食器だったり、3000円前後出せば状態の良いものが結構見つかりますし、どこに行っても同じようなカラー、型ばかりのお店で新品を買うより、個性的なものも多く、ショッピングとしても楽しかったりします。

 

私は既に何カ所か点々と住む場所が変わっているので、生まれ育った土地一択みたいな感覚はありませんが、自分と関わりのある周りの人を大事にという考えも共感できます。〝仲間〟のようなめんどくさそうなものは苦手ですが、むしろ仲間を作れる方が生き物としてはレベルが高い気もします。

 

ということで、何が「ブランドデザイン」だと。身内の隠語として使う分には勝手にしてくださいですが、外部に垂れ流すなと言いたいわけです。下手なマーケティングするより、モノが多すぎることに目を向けて欲しい。そんなにいらない。