個人は優秀なのに組織になるとダメなのはなぜ?

日本はダメだダメだと言われるが、よく見てみるとめっちゃ優秀な人も多い。

いや、今個人で何かをやっている人達の能力はかなりすごいと思う。

一般人だってよく働くしやる気あるし、それぞれ一人一人は言われるほど酷くない。

 

なのに、組織として見た途端に「あれっ?」な点が多くなってしまうのはなぜなんだろう。

それは何かを「変える力がない」ということじゃないかと。

一人なら柔軟に変えられるのに、集団になった途端変えられなくなる。

 

一旦軌道に乗って進んでいることを変えることができない。

変化のタイミングが早ければちょっとの軌道修正で済んでも、そのタイミングを逃すと変えるのに大きな力が必要になる。

世界展開をしているグローバル企業だって、(世界基準で見れば)変われないが故に衰退しているのではないか。

 

なぜ変われないのか。

単に高齢化とか老害とか決めつけても不毛。

それは、損をすることに対する抵抗感が大きくなったからではないか。

泉房穂氏が「何かを変えようと思ったら絶対に誰かから嫌われる。それを恐れていたら何も変わらない。政治家は嫌われるのが仕事」というようなことを言っていたが、その通りだと思う。

何かを変えると損をする人が必ず出てくる。

非難されることを強烈に嫌う。

組織が大きくなればなるほど、そこを突破できなくなっているのではないか。

 

何かを決めなければいけないことも、近頃は「○○を決めるための会合を持つ必要性の確認で合意した」とか「メンバーの選定に入った」とか「○月から協議に入る」とか。

それってニュースなのか?一体いつになったら話し合いが始まるんだ?緊急性のある事なのに何ヶ月も先って、、、ってことばかりで、もう興味も削がれてしまう。

 

昨今のジャニーズ問題にしても、BBCや国連に突きつけられ、さらに当事者の外国特派員向け記者会見での告白を経てようやく動き出している。

この件だってきっかけはガーシー。

こういう人の手を借りないと物事が動かないのが悲しい。

 

日本だって熱量が高くて優秀な人多いはずなのに、集団になるとパフォーマンス下がる不思議。